声を潜めて話している2人。
「絶対まだどっかに盗聴器あるって」
「うん、たぶんそんな気がする」
「探す?」
「いや、たぶん見つけらんないと思うし、無闇に動かない方がいいかも」
「あ~、確かに。でも、なんかビミョーじゃない?このまま待ってたら、あたしたち確実に産む機械みたいな感じになっちゃうじゃん?」
「まぁ、それはそうだけど、どうすることもできないよね」
「え?じゃあ、このまま待っちゃう感じ?あたしは絶対イヤ!」
「…なんか、考えがあるの?」
「そう言われるとアレだけど、なんとかしてここがどんな構造してるとか、場所がどこなのかとか調べて、とにかく脱出しよ!」
「でも、どうやって?この部屋からは出られないし、スマホは没収されちゃってるし、仮に脱出できたとしても、絶海の孤島とかだったら、結局どこにも行けないよ」