2019/10/24

そして絶望へ03


「うん。あたし、その部屋に住んでた。殺されちゃったの、あたしの彼氏だった

「あたしは、そのすぐ上の階に住んでた。で、見ちゃったんだ。意識なくしたあなたが、変なスキンヘッドの男にワゴン車に運び込まれて、そのまま走り去って行くのを」

「そうだったんだ

「いったい何者なんだろうね。てか、あたしたちをさらってきてどうするつもりなんだろ」

「それはこれから説明しよう」

警官の声。
壁だった場所が横にスライドし、警官・スキンヘッド・長髪が入ってくる。

「!!。あなたは?」

口を開くオリエ。

「いかにも」

もしかして聞いてたの?」

「正確な言い方をするなら、我々は別室にいたが、この部屋に仕掛けてある盗聴器で、一言一句漏らさず聞いていた、ということだ」


「ほかに聞きたいことはあるかな?」

オリエもユカも二の句が告げずにいた。