2019/10/15

そして絶望へ01


うっすらと目を開けていくユカ。
焦点が合っていないような眼差し。

「気がついたようだな」

壁だった場所が、ドアのように横にスライドし、オリエを抱えたスキンヘッドが入ってくる。

……

「まぁ、何も言えまい。とりあえず、新しいルームメイトだ」

ユカの隣に、グッタリした様子のオリエが、そっと置かれる。

「コイツは、お前が住んでた部屋の、すぐ上の階に住んでた」

……

「薬の効き目はじきに切れるだろう。敢えてお前よりも濃度を低くしておいた」


「なぜお前の方が濃度を高くしたのか。それは色々と調べたいことがあったからだ」


「いずれにしても、時期が来るまでは仲良くしてやってくれ」