2019/08/27

任務進行中21


ここ最近の不穏な状況とは裏腹に天気は良く、今日も快晴だった。
余裕がなさそうな様子でアパートを後にするオリエも、これまでと同様だった。

唯一の相違点は、アパートを後にしたオリエを、物陰からスキンヘッドが瞬き1つせずに凝視していたことだった。


「ハンドルネームmasa_yo.s.h.i.99

驚いたように振り返るマサヨシ。
ちょうど自宅エントランス前だった。

おそらく、近くの物陰に潜んでいたと思われる長髪だった。
夜ということもあり、どこに潜んでいたかまでは確認できなかった。

「用件だけ言おう。近日中、もしかすると今日中かもしれんが、o.r.i.e_dayonから、怪しいヤツに付きまとわれている、という趣旨のメッセージが来るはずだ」

「なんだって!?」

「ここまで言えば、どうすればいいかわかるな?」


「確実なことは、もうメッセージのやり取りだけで満足していてはダメだ、ということだ。いいな?」

わかった、よ」



落ち着かない様子で、何度も振り返りながら自宅への夜道を歩いているオリエ。
一定の距離感で付いてくるスキンヘッドが、その都度視界に入るのだから無理もない。

全速力で走り出すオリエ。

立ち止まり、薄ら笑いを浮かべるスキンヘッド。