2019/08/17

任務進行中19


列車内で十分に睡眠を取ったと思われるものの、疲弊しきった様子のオリエ。
しかし、遠めでも怪しげなスキンヘッドが、動かなくなったユカを抱きかかえ、停めてあったワゴン車に運び込んでいるのを見逃すほどではなかった。


「どうかされましたか?」

驚いたように振り返るオリエ。
先日エントランス前にいた、無機質な目をした警官だった。

「あ、いや

「もしかして、今走り去ったあのワゴン車ですか?」

「はい。見ちゃったんです。怪しそうなスキンヘッドの男が、たぶん女の人を、ワゴン車に運び込んでるのを

「そうでしたか。その女の人は、あのアパートの住人でしたか?正確に言うと、あのアパートから、その怪しげな男が運び込んでましたか?」

「いや、そこまでは

「わかりました。そういえば、先日あのアパートで起きた死体遺棄事件も、捜査を進めたところワゴン車で死体が運び込まれたようなんです」

「さっきのワゴン車かも、って感じですか?」

「その可能性もあります。ただ、まだ車種を含め詳細不明な状態なので、これからです」

「そうですか

「では失礼します」