2019/07/28

任務進行中17


とあるカフェのテーブル席で、スキンヘッドがガラパゴスを操作している。
空になった、酒が入っていたと思われる長めのグラスが1個。

知る人ぞ知る隠れ家的な場所で、夜間という時間帯のせいか、客はこの男のみだった。

全体的にアンティークな造りで、陳列されている小物も同様。
そして、暗めの照明。
BGMもかかっていなかった。

ほぼ確実に経営者の趣味と思われるような佇まいだったが、タンクトップのスキンヘッドがいても不思議と違和感はなかった。

「ずいぶん珍しい場所だな」

長髪と私服姿の、事件現場に居合わせた警官と見た目が酷似した男がやってくる。

「俺は、わりとこういうとこ好きだがな」

ニヤニヤしながらガラパゴスから目を離し、2人を一瞥するスキンヘッド。

「例のヤツは、そろそろ動くのか?」

「ああ、そのつもりだ。そっちがもう少し距離が縮まってからとも思ったんだが、アレだとメッセージのやり取りだけで満足してる感があるからな」

「間違いない。俺も、そろそろ何かしらキッカケが必要だと思ってたところだ」

「ということで警官さん、あんたにも手伝ってほしいんだが?」

「構わない。だから呼んだのだろう?」

「もちろん。さて、これから具体的な話だが、その前にせっかく来たんだから、1杯ぐらいなんか飲みな」