2019/07/09

任務進行中13


時を同じくして、マサヨシが少々放心気味な様子で、人気のない大通りを歩いている。
状況の整理ができないでいると思われた。


「ハンドルネームo.r.i.e_dayonを知っているな?」


「あらかじめ言っておくが、我々はお前がブログをやっていることも、どんな内容かも、コメント者も把握済みだ」

名前ぐらいなら」

「では、まずは本人と実際に会って、関係を深めてもらおう」

「どう、やって?」

「もう少し見所があると思ったんだが、まぁいいだろう。いきなりメッセージを送っても上手くいかないことぐらいはわかるな?」

「それは確かに

「実は今日の早朝に、このo.r.i.e_dayonが住んでいるアパートで遺棄されたと思われる死体が発見された」

「なんだって!?」

「ここまで言えば、どうすればいいかわかるな?」

ああ、なんとなく

「上手くいけば、これまでと違った反応があるはずだ」

ワゴン車のドアが開かれる。

「この道を、ワゴン車の進行方向と反対に向かって行くがいい」


「言うまでもないが、今回の件はみだりにブログやSNSで公開しないこと。仮に公開したら、我々は即時に把握できる。そうなったら、命はないと思え」