2019/06/05

任務進行中08


1つない快晴。
空の色は濃く、コバルトブルーのようだった。

慌てふためいた様子で、周りに響き渡るような音で階段を降り、そのままアパートから飛び出して、全力で走っていく大きな荷物を抱えたオリエ。

1015分後、仲睦まじい様子のユカとダイジロウが姿を見せる。
ダイジロウは、恋人に軽く口づけをし、オリエと対照的な様子でアパートを後にする。
ユカは、エントランス前で最愛の存在を見送り、見えなくなったのを見届け次第、戻っていく。


時刻は20時頃。
疲弊しきった様子のオリエがやってきて、色々と苦戦しながらエントランスを開け、手枷足枷を嵌められた囚人のような動きで階段を上がっていく。
一挙手一投足が容易に想像がつくような音をたてながら。

不安げにスマートフォンを眺めているユカ。
メッセンジャーアプリの画面。
送信したメッセージを相手が確認すると、『既読』と表示されるようになっているが、ユカが午前中に送信したメッセージが、未だに『既読』と表示されていなかった。