2019/05/17

任務進行中06


携帯電話が鳴る。
長髪が取り出したのは、2つ折りの、スマートフォンではない、ガラパゴスと揶揄される機種だった。

「なんだ?」

特に相手を確かめずに、歩きながら電話に出る。
線路沿いの、ちょうど街灯のない場所。
携帯電話の明かりで、無機質な表情が妖しく光っている。


「ターゲットの居場所は特定できたか?」

スキンヘッドも歩きながら、2つ折りではなかったが、ガラパゴスを耳に当てていた。
閑静な住宅街。
同様に明かりに照らされる表情は、長髪と瓜二つだった。

「ああ、もちろん。そっちはどうだ?まぁ、聞くまでもないと思うが」

「もちろん、なんの問題もない。なので、近日中に決行予定だ」

「了解」

無機質な表情に薄ら笑いが浮かんでいく。