2019/04/23

任務進行中02


閑静な住宅街。
一心同体に等しいユカとダイジロウが歩いている。
必然的に歩みはゆっくりしていた。

その後ろに、一定の距離を保ったスキンヘッドが続いている。
時折、スマートフォンで、フラッシュを防ぐためか街灯の近くで2人の写真を撮ったり、それ以外の場所では動画を撮ったりしていた。

右側に2階建の、10世帯規模の鉄筋造アパートが見えてくる。
愛の巣なのか、恋人たちは別れを惜しむ儀式はせずに、そのまま入っていく。
2階には上がらずに、入ってすぐの部屋の鍵を開けようとしているユカ。

スマートフォンを見ながら歩いてくるスキンヘッド。
ちょうどドアが開き、入っていく2人。

通りに面した窓に、室内の明かりらしきものが映る。
窓ガラスは、外からは見えないような加工がされていた。
スキンヘッドは、そちらにスマートフォンを向けたまま歩いていく。

オリエが歩いている。
左側に2階建の、10世帯規模の鉄筋造アパートと、その近くを歩いているスキンヘッドが見えてくる。
心成しか、体の向きが建物側に寄っているように見えた。

11番右の部屋に明かりが点く。
スキンヘッドは、立ち止まることはなかったが、その様子を写真か動画に撮ろうとしているせいか、オリエからは背中が見えるほど体の向きが変わっていた。

オリエは、見て見ぬ振りをするようにその反対側へ移動する。

意に介さない様子で体を進行方向へ戻し、歩いてくるスキンヘッド。
瞬き1つしない、身の回りを認識しているか定かではない眼差し。

すれ違いざまに横目で一瞥するオリエ。
気がついていない様子で通り過ぎるスキンヘッド。

明かりの点いていた部屋の雨戸が降ろされる。
ユカかダイジロウかまではわからなかった。

オリエも同じアパートの中へ入っていき、2階へ上がっていく。