2018/12/25

Α-42


強いが、優しい日光が辺りを照らし続ける。
幾分収まりつつある慟哭。
顔を伏せ、地面に手を付いたまま全身を痙攣させているアヤカ。

大きめの羽音とともに1羽のカラスが飛んできて、ちょうどアヤカの真正面に着地する。
驚いたように顔を上げるアヤカ。


アヤカを見つめているカラス。

どう、した、の?」


食べたい、の?」

鳴かずにアヤカを見つめ続けているカラス。

いい、よ」

フラつきながら立ち上がり、カラスに背を向けて歩き出すアヤカ。
程なくして、何かを訴えるように耳障りな声で鳴き始めるカラス。

異変に気付いたアヤカが立ち止まり、振り返る。
目にも止まらない速さで飛びかかってくるカラス。