雲1つない青空。
タカシのアパートが見えてくる。
「なんか、今日は空の色が濃いよね」
「ああ、確かに」
「でも、相変わらず静かすぎだよね…」
「まぁ、こういう天気だともっと活気みたいなのがって、ん?」
「どうしたの?」
「あれ…」
エントランス付近に、何かを啄んでいる様子のカラスの大群。
アパートの回りを規則正しく巡回している無人機が見える。
…
2人が近づいても、意に介さない様子のカラスたち。
人間の手足と思われる白骨が見える。
見て見ぬ振りをして通り過ぎる2人。