2018/06/06

Α-16

そろそろ、夜明け前かな?
なんか、全体的に明るくなってきたね…
月が見えなくなって、さっきまでタカシの顔も見えないぐらい暗かったけど…

ああ、たぶん。

ねぇ…
タカシのこと、聞いてもいい?

ああ…
どっから話せばいい?

う〜ん…

俺は…
アヤカとはだいぶ年離れてるかもだけど、27歳なんだ。
夢も希望も、何もない27年間だった…
何のために生き、何のために死ぬのか、って自問自答しない日はなかった。

そうなんだ…
あたしは、あの地震のとき12だった…

じゃあ、10歳ぐらい離れてるな。

たぶん、そうだね…
あたし、あれから、自分の歳とか、何年生きてるとか、考えたことないから…

まぁ、そうだよな。

タカシは、学校は、やっぱり高校とか大学とか行ってたの?

ああ、両方とも行ってたし、一応卒業もしてる。
でも、ほとんど意味なかった。
生きてくのに必要なものは何も得られなかったしな。

そっかぁ…