2018/03/17

Α-04


辺りは黒く塗りつぶされていた。
街灯も明るさが増していたが、役不足だった。

あてもなく歩いているタカシ。
かつては多くの個人商店が立ち並んでいたと思われる場所。
人の気配は感じられない。
人通りもない。

コンビニエンスストアの明かりが点いていた。
人口減少に伴い、どの店舗も来店があったときのみ明かりが点くようになっていた。
店舗自体、以前の半分から3分の1程度の大きさになっていた。
また、レジはIT化・AI化により無人になっていた。
人間は店頭に立つことはなく、裏で日中に商品の発注や搬入、売上の管理を行うのみだった。
商品は残数がゼロになると、自動的に一定数AIで補充されるようになっていた。

出入り口前に、男か女か見分けのつかない人間が倒れていた。
うつぶせになっており、砕けた頭部から夥しい赤い液体が流れている。

無人化したのをいいことに盗みに入ったものの、警備用の無人機に死角から撃たれたと思われる。
逆に、なんらかの無人機を仕掛けていない店舗の方が珍しいくらいである。

ちょうど、何事もなかったかのように通りかかるタカシ。
明かりが消える。