寂れた様子の街並み。
かつては1億を超える人口を抱えていたのが嘘のような活気のなさである。
大地震・少子高齢化・IT化・AI化により、直接的にも間接的にも人口が激減することは以前から言われていたが、なんら有効な対策が取られなかった結果でもある。
スーパーマーケットやデパート、個人商店は軒並み閉鎖され、コンビニエンスストアや一部の専門店が細々と運営しているような状態だった。
夜の訪れが近いせいか、疎らに設置されている街灯が薄っすらと点り始める。
辺りが完全に闇に覆われた場合は、その役目を全うするのは困難な明るさである。