2018/02/27

Α-02


静けさに覆われた森内。
鐘の音は止まっていた。
木々の間から見える空は、依然としてダークグレーのままだった。

表情1つ変えずに歩いているアヤカ。
足音が辺りに響いている。


開けた場所。
大きめの池。
対岸はかろうじて視界に入る程度。
川が近くにあるのか、水の流れる音も聞こえてくる。


脱ぎ捨てられたような衣類。
アヤカの姿は見えない。

池から勢いよく姿を見せるアヤカ。
しばし佇んだのち、全身を沈めていく。

この動作を、辺りが闇に覆われるまで何度も繰り返していた。