2018/01/31

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「オレ、辞めることにしました。なので、ヨコイさんとは今日が最後です」

「そうなんだ…。まぁ、オレとしてはミョウジン君の行く末をもう少し見てみたかったけどね。帰るの?」

「ですね。…前から聞こうと思ってたんすけど…。この仕事を辞めようと思ったこととか、自分にはほかの仕事が向いてるんじゃないかとか、思ったことありますか?」

「あるよ。今でもそう思ったりすることあるしね。まぁ、オレはこうやってテキトーにやってられればそれでいいからね。なんだかんだで日本人の髪が面白いから続けてるって感じかな。海外で仕事もしたし」

よくわからない感覚だった…
オレもヨコイぐらい1つのことをやり続ければわかるのだろうか?

「さて、小説家デビューしたら教えてよ。オレもチェックしとくからさ」

「そうですね」

連絡先の交換はしなかった
する必要性を感じなかった

世に出れば何らかの形でオレの名前がヨコイの耳にも入るだろうから…