2018/01/04

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ここは、かつては栄えていた場所なのだろう…

高層ビルが所狭しと立ち並んでいた…

まるで権力の象徴かのように…

だが、今は見るも無残に崩れ落ちており、見る影もない…

あたりは瓦礫に塗れ、空気中は夥しい数の有害物質が漂う…

空も有害物質を含んだ塵や雲で覆われており、太陽の光というものが最初から存在していなかったかのような状態…

防毒マスクや防護服がなければ外を歩くこともままならない…

黒い雨が降ってきた…

有害物質が大量に含まれているのだろう…

地表に落ちるたびに、何かが溶けるような音とともに臭気を含んだ煙が上がる…

水溜りは出来ない…

至るところに残留思念のようなものが見える…

このセカイに未練を持っている人間たちだろう…

雨は次第に激しくなる…

立ち上る煙も濃くなっていく…

残留思念たちもより浮き上がっていた…