2018/05/25

Α-15


フフ
おっきな声いっぱい出ちゃった
誰かに聞かれちゃったかな?

いや、大丈夫じゃね?
川の音もあったし、こんなとこまでわざわざ来るようなヤツもそういねぇと思うし。

それもそうだね

むしろ聞かれたかったとか?

ええ~
それは恥ずかしいよぉ

あれか?
あからさまに聞かれてるのはイヤだけど、もしかしたら聞かれてるかもしれないってのは、案外イヤじゃないんじゃね?

そう、かも。

てか、アヤカの声エロすぎ。

だって、タカシがすっごい元気なんだもん
あんなかたくておっきいのが入ってきたら、女の子みんなたまんないんだから

しょうがねぇ~だろ~。
あんなキッツくて濡れ濡れじゃあ、男の子みんな気持ち良くなっちゃうんだから。

フフ、そうなんだ
いっぱい、出てたもんね
気持ちいいから、いっぱい、出ちゃうんだもんね

当たり前のこと言うんじゃない。

フフ
なんか、カワイイ

月の光に照らされている、池の畔に身体を寄せ合って座っている2人の影。

2018/05/11

Α-14


「確かにデカい

「でしょ?しかも満月だし

タカシの前に回り込むアヤカ。
視線を落とすタカシ。
瞬きをしない強請るような眼差しと交錯する。


空いていたもう片方の手も繋がり合う。
額同士もくっつき合う。


脱ぎ捨てられた衣類。
細波だっている水面。
川の音に混じって、水面を叩くような、潜っては出てを繰り返すような音が何度も響いてくる。


月の光に照らされている、激しく互いを求め合う、汗と水に濡れた肢体。


2018/05/04

Α-13


なかったね

ああ

ないもんはしょうがないから、一緒にお風呂行こ。

え?

ここからちょっと行くと、大っきな池があるの。

なるほど

今日は天気よかったし、もし月が出てたら、すごいいい感じだと思うし

じゃあ、サクッと行こうぜ。

うん

2018/05/03

Α-12


薄明かりの街灯。
タカシのアパートが見えてくる。

手を繋いで歩いている2人。
アヤカの歩調に合わせているのか、少々ゆっくりだった。

2人はほとんど口を利かなかったが、アヤカは幾度となくタカシの手の関節を弄っていた。タカシもそれに応えるように、アヤカの手を、触感を確かめるように握り返していた。
無論、その逆もまた然りだった。

「見えて、きたね

「ああ」

「どの、部屋?」

「あの、ん?」

立ち止まるタカシ。

「どう、したの?」

歩みがゆっくりだったためか、無理なく立ち止まるアヤカ。

「あの2階の1番右にある部屋なんだけど、なんで雨戸が開いてんだ?出てくるときに閉めたはず」

タカシの部屋の窓に人影が1つ見える。

そういうことか。ここら辺は比較的安全だから警備も薄めだし、実はドローンもいないってことに気づかれたってわけか

「どっから、入ったんだろ

「たぶんアパートの入り口のガラスでも割ったんじゃね?あの窓、結構人目に付くし」

「確かに

「てか、電気もガスも止まってる部屋に押し入っちまうとは。ヤツもバカだよな」


タカシの手の関節を弄り始めるアヤカ。
一瞥するタカシ。
俯くアヤカ。

一応、軽く見てみっか。ホントにガラスが割られてるか」

頷くアヤカ。


「ありゃ?ガラスは思ったほど割れてねぇけど、鍵がガッツリ壊されてんなぁ」

「ホントだ

「戻ろうぜ。もしかしたら肉があるかもだし」

「うん、そうだね