2018/01/31

94

「オレ、辞めることにしました。なので、ヨコイさんとは今日が最後です」

「そうなんだ…。まぁ、オレとしてはミョウジン君の行く末をもう少し見てみたかったけどね。帰るの?」

「ですね。…前から聞こうと思ってたんすけど…。この仕事を辞めようと思ったこととか、自分にはほかの仕事が向いてるんじゃないかとか、思ったことありますか?」

「あるよ。今でもそう思ったりすることあるしね。まぁ、オレはこうやってテキトーにやってられればそれでいいからね。なんだかんだで日本人の髪が面白いから続けてるって感じかな。海外で仕事もしたし」

よくわからない感覚だった…
オレもヨコイぐらい1つのことをやり続ければわかるのだろうか?

「さて、小説家デビューしたら教えてよ。オレもチェックしとくからさ」

「そうですね」

連絡先の交換はしなかった
する必要性を感じなかった

世に出れば何らかの形でオレの名前がヨコイの耳にも入るだろうから…

2018/01/30

93

無意味に運命共同体を形成するのがここの社風なのはわかった

だが、オッサン

あんたがどれだけ有休とか代休とかがあって、それを未だに使っていない

そんなことは知ったことではない

それを退職に伴って有休消化できない理由にするのはおかしくないか?

工場長である自分は使っていないのに、なぜヒラのおまえが率先して使うのだ?
とでも言いたげなツラしてやがるが

そもそも有休は働く側の権利ではないのか?

オレは少なくともそれを行使するだけの義務は果たしているだろ?


入社してから無遅刻無欠勤なのだから

2018/01/29

92

誰かが言っていた

確か養成所の合宿でゲストとして来ていた脚本家だった

名前は覚えていないが

「その人が、仮にどんなに書くことと関係ない立場にいたとしても、独自の世界観があれば、必ず世に出るものです」

そんなのはウソだ

アンタ

オレの今の立場・現状を知ってて言ってるのか?

向こうにはこういった場はない

もちろん養成所もない

同じような考えや意思を持ったヤツもいない

そもそも始めからそういった考え・意思すらない連中ばかり

そんな環境下ではどう足掻いても不可能だ

オレには書くだけの時間、そして養成所に行くだけのカネ

足りないよ

何よりもこの腐った環境を何とかしてくれ

ムリか


だとしたら脱出するまでだ

2018/01/28

91

オレが所属していたバスケ部の顧問はバスケットボールという競技自体を全くといいほど知らない人間だった

顧問は別にそれでも何とかなるだろう

なお、監督は都でベスト8になったときのOBがボランティアでやっていた
しかし、実際に部活に参加して、オレたちの練習等を見るのは土日祝のみだった
普段はほかの仕事をしているとのこと

これで「勝つためにやっている」と言っているのだから、寝言以外の何物でもない
監督の方針や目指そうとするチーム構想等については、キャプテンを通じて伝えることは出来るだろう
だが、土日祝のみ顔を出すという状況下では、練習状況や環境等の現状までわかるはずもない

「本当はもっと普段の練習も見たい」

何かの拍子に監督はこのように言っていた
おそらくは本音だろう
その言葉の裏にあるのは

「専任で監督もやってみたい気持ちもあるが、この環境ではムリ」

ということだろう

ここが、資金が豊富にある私立ならば可能なのだろうか?
やはり、都立では環境を整えるための資金が不足しているのはやむを得ないのだろうか?
同じ都立でも偏差値の高いところの方が回ってくる資金が多いのだろうか?


考えたくもない

2018/01/27

90

薄暗い森の中にいた
森林というよりは樹海という場所

気のせいか?
この森は何かがおかしい

前後左右を見渡しても、どれも同じ景色だった
樹と樹の間に見えるもの、樹の高さ、枝の生え方
どれを取っても同じだった

自分がどこにいるのかわからない
方向感覚を麻痺させる何かがあるのか?

そういえば、この森からは生き物の吐息が全く感じられなかった
気流もなく、樹自体も死体化しているようだった

オレのカラダも冷たかった
だが、なぜか動くことは出来た
まるで、何かに突き動かされているかのように
明らかに自らの意思ではない感じだった

突如、薄暗かった空間が明るくなる

樹が燃えていた
どこか一部ではなく、全ての樹が燃えていた
油に引火したような燃え方ではなく、山火事のような燃え方
自然発火なのか人為的なものかはどうでもよかった

オレのカラダは火の熱さを感じなかった
火は容赦なくオレのカラダに燃え移った
オレのカラダは、やはり火の熱さを感じなかった

火の色が見えた
しかし、火の色で景色がかき消されることはなかった

その景色は最初と同じように薄暗かった

2018/01/26

89

「オレには人を見る目があるんや」

工場で働いていたヤツの1人がこのようなことを言ってきた

何知ったようなことほざいてんだ?
この知ったかヤロウ…

そいつによると、オレは以下だそうだ

「負けず嫌い」「プライド高い」「カッコつけたがり」「責任感はある(補足)」

だから何だと言うのだろうか?

オチは何だと言うのだろうか?

そもそもオレのことを分析して、一体何をしたいのだろうか?

コイツは現場を回して6年経つとのこと

ああ、そういうことか…

おまえはオレと同い年だったが、高校を卒業してこの会社で働くようになったから、オレよりも上だと言いたいのだな?

品質管理室の元主任もそうだが、揃いも揃ってくだらねぇ奴らばかりだな…

2018/01/25

88

籍だけ品質管理室状態の運用が始まり、実際に現場に入ってみて、違和感というよりはむしろ不信感すら感じることがあった

現時点では欠員など発生していないとのこと

翌月に異動予定の人間はいるが、事前に聞いていたような緊急を要するほどではない

むしろ今回の話は現場には正式に伝えられていたわけではなかった

一体何をしたいのだろうか?

そもそも仕組んだのはどこのどいつだ?

これは業務内容云々以前の話だ

残るか撤退するか


案外結論は早く出そうだ

2018/01/24

87

4月になった
春の訪れを感じさせる時期でもある

そういえば、去年の今頃は入社式的なものが行われていた気がした
残念ながらあまりよく覚えていない

また、年度の切り替え時期でもあり、この会社も人事異動や昇格が行われていた

品質管理室では主任だった例の人間が係長となった
多くの疑問が残る昇格ではあるが

長く在籍しているその労に報いるためのものだろう
そうとしか思えない

オレの近況にも変化がありそうだ

今までは品質管理室での雑用同然の仕事に加え、工場の手伝いという形だったものが、工場側での欠員発生に伴い、今までは週1で入っていた手伝いを週5でやることになった

このことを告げてきたのは例の係長成り立て主任だった

自分の判断ではなく、もっと上からの判断だとのこと

あなたも間違いなく一役買っているのだろう?
あるいは裏の首謀者か?

なお、これは明らかに異動に当たるはずだが、異動ではないとのこと

何とも不可解な人事だ

この会社ならではのものだろう

つくづく難儀な会社だ

2018/01/23

86

貴様たちから見ると、オレはモンスターになるのだろうな…

もしくは羊たちの群れに襲いかかる狼…

いずれにしても、オレはもはや人間ではない…

人間のような外見をしているだけ…

そうだ…

もっと怯えろ!

命乞いをしろ!

もっとオレのご機嫌伺いをしろ!

オレに貢物を献上しろ!

オレに生贄を捧げろ!

そんなものでは到底足りぬ…

オレに辱めを与えた罪を償え…

贖罪が必要なのだ…

愚者どもが…

オレの気分を害することがどういうことか、これでわかっただろう?

ナメんじゃねぇぞ?

2018/01/22

85

おまえはオレのことを満たそうといつも頑張っていたな

そう

「努力」ではなく「頑張り」だった

「努力」は出来ないことを出来るようにすること

おまえのは「努力」ではない

やることに意義がある

そんな感じだった

いつも同じ

ワンパターン

テンプレを用意するな、とは言わない

ならば様々なパターンを用意してくれ

おまえの愛撫はまるで壊れたオモチャのよう

止めようにもゼンマイが既に取れているため、どうすることも出来ない

オレは満たされることは1度もなかった

得たのは精神的肉体的欲求不満とストレス


それだけだった

2018/01/21

84

目が覚めた

おそらく昼ぐらいだろう

夕方ではなく、午後かもしれないが

オレは寝るとき、というよりは日が落ちるときは確実に雨戸を閉める

そのため、昼でも部屋の中は真っ暗だ

雨戸の隙間から差し込んでくる光の感じでおおよその時間帯を推測しているだけ

なぜか体を起こすことが出来なかった

今が朝だろうが、午後だろうが、夕方だろうが、夜だろうが、どうでもよかった

オレは疲れていた

ヘドロのように疲労や疲弊が体内にこびりついている、むしろ蝕まれている

そんな感じだった

そもそも今日は会社という牢獄に向かい、給料という名のあぶく銭を受け取るための物乞いをする日だっただろうか?

そんなこと考えたくもない

頭痛がする

昔から悩まされている偏頭痛で後頭部が痛い

オレには休息が必要だ


期限のない休息が

2018/01/20

83

おまえの笑顔は太陽みたいだ

太陽は恒星

自ら光を発することが出来る

温かい光を

月は自ら光を発することが出来ない

太陽に照らされることで、その光を反射し、光ることが出来る

オレは影さ

太陽が月を照らす

その背後に出来る影

影には光は眩しすぎる

太陽は全て平等になるように移動しながら光を供給する

影であるオレにも光を供給するかのように

残念だったな

オレは月に光が当たったときに出来る影

月に光が当たらない限りは出てこないのさ

光があるところには必ず影がある


だが、お互いの接点はない

2018/01/19

82

辺りは夕やけで紅く染まっていた

まるで返り血で染まっているかのように

これだけの夕やけは早々お目にかかれない

ただの水溜まりが血の池のように見えた

オレは会社の駐車場にいた

オレ自身も辺りの景色と同化していた

蒼い人影がやってきた

周りが紅いだけに余計に目立つ

人影はオレの存在に全く気付いていないようだった

ああ、そうさ

アンタにとってオレは取るに足らない存在なのだろうから

ちょうど人影は運転席の鍵を開けようとしていた

オレは背後から殴りかかった

もちろん工場から盗み出した鈍器に使えそうなモノで

間もなく辺りは暗闇に覆われた

紅くなっていた景色は紺色になっていた

オレは蒼い人影をひたすらメッタ打ちにした

オレたちの周りだけ蒼くなっていた

しかし、なぜかこの場所には他人がやってこないという確信めいたものがあった

どれだけメッタ打ちにしただろうか

夥しい量の蒼い液体が人影から流れていた

この人影はもう動くことはなかったが、オレはなぜかその場から動けなかった

!?

蒼い液体がオレの足をロックしていた

液体は間もなく固体に変わった

人影は微動だにしない

そもそも人影は人影でなくなっていた

液体ではなく固体になっていた

体温が急速に奪われていくのを感じた

目の前が蒼くなった

意識が遠退いていく

微かにサイレンのような音が耳に入ってくる


そんな気がした

2018/01/18

81

おまえ勘違いしすぎだぜ

オレのこと全てわかった気でいるだろ?

おまえが出来ることと言えば

オレが言いそうなことを先回りするぐらい

そんなんでオレの全てをわかったとでも?

おまえの勘違いは素敵すぎる

おまえはオレの心を掴んだと思っているのか?

残念ながらおまえが掴んだと錯覚しているのはオレの心でもなんでもない

オレの発言がある程度先読み出来るというだけでは、何の意味もない

おまえはそれすら気付くことが出来ない

単なる愚者だ

学歴が高い、オンナとして少しばかり色気がある

それだけでオトコを手中に収められる

ひいては世渡りも出来る

残念だがそれは錯覚だ

相手が悪かったな

そういうのが通用する相手を選べないおまえは


単なる愚者以外の何者でもない

2018/01/17

80

「ミョウジン君、最近仕事はどうよ?」

「なんか、手伝いとかいう名目で週1で早朝出勤+工場を動かす前の準備の手伝いをやることになりましたね。部署内でやる仕事も変わっちゃいました」

「元々暇な部署だったんだっけ?」

「そうすね。なので、なんで人が足りないっていうことで配属されたのかよくわからないすね」

「でもいいじゃん。暇でも忙しくても給料変わんないんでしょ?」

「まあ、そうすね。残業代も出ないですし」

「じゃあ、尚更暇な方がいいね」

「唯一面倒なのが上司すかね。いちいちオレのやってる仕事にケチつけてきやがるんで」

「へぇ~」

「別にミスってないんすよ。やり方が微妙に違ってても最終的に行き着くところは同じなのに、その微妙に違ってるところをいちいち言ってくるんで、ウザイんですよね」

「う~ん。オレもそういうのはキライだね」

「ヨコイさんだったら、そういうのがいたらどうやって対処するんすか?」

「相手にしない。疲れるだけだしね」


確かにそれが1番いいすね」

2018/01/16

79

この会社は、ここに限らずどこも同じなのかもしれないが

いちいちやること成すことの裏が見え透いている

工場の生産性を上げるために、人員が必要だというのは事実だろう

手伝いという名目でオレに白羽の矢を立てたのは、オトコだからという以外の要素が多くを占めているのだろう?

慣れない早朝出勤をさせたのも、要はオレに音を上げさせるためのものなのだろう?

オレがほかの連中より先に配属が決まった理由や経緯は当然知っているはず

残念ながら見え見えなんだよ

そしてさらに残念なのは、オレはあなたたちが思っている以上に適応力があるってことなのさ

早朝出勤は朝が早いだけで、その分早く帰ることが出来るってのは最初から気付いていた

オレにとっては願ったり叶ったりだ

あと、オレは同期入社のブタ共と相性が悪かっただけだ

肉体労働に耐えられなかったということはない

それはむしろヤツらの方だ

狙い通りに動かないことで上の目論見を外すことに楽しみを感じるのは初めての感情だ


裏をかく楽しみとでもいうのだろうか

2018/01/15

78

何で見たか忘れたけれど…

「若年層に自己愛型人間が増えた」実に嘆かわしい…

とでも言いたげな文面があった…

ここで言う若年層は10代後半から20代前半ぐらいの年代のことだろう…

いつの時代もこの年代は槍玉に挙げられる…

羨ましいのだろう…

そういうことを書く年代は若さという有限な活力を失っている連中だろうから…

「若いときは…」っていうセリフを口癖にするような年代…

自己愛型人間が増えるのはある意味当然ではないか?

なぜなら、オトナと総称される思慮分別のあるはずの連中こそがその自己愛型人間となっているのが現状なのだから…

そんな連中に「ちゃんとしなさい」って言われたところで説得力がないのだ…

2018/01/14

77

これも何年か経って聞いた話だったが

中学時代のクラス担任兼数学教師が、やはり結婚と同時に退職したとのこと

俗に言う寿退社というものだった

ある意味運がいいと言えるだろう

オレたちのような連中を相手にしてきて、心身ともに疲弊していたのは目に見えてわかった

結婚という永遠の就職先でもあり、安住の地でもある場所に逃げられる機会が20代前半で巡ってきたのだから

だが、全てが自分の望む通りにはならなかったようだ

オレたちの担任という心身に渉る重労働の影響によるストレスにより、おそらく1番の望みだったであろう「愛の結晶」を身篭ることの出来ないカラダになってしまったようだ


無論、それがキッカケとなって離婚したということはなかったようだが

2018/01/13

76

高校時代、最もキライだったのは入学2年目を迎えて有無を言わさずに、理系だとか文系だとかにカテゴライズされることだった

オレはどちらにも属したくなかった

適性試験もやらされたが、オレはどちらでもないという結果だった

強いて言うならほんの少し理系の度合いが高かったぐらいだ

教師たちからは文系コースに行くよう仕切りに勧められた

理系の大学よりも文系の大学の方が数が多く、学校側としては1人でも多く大学進学者を増やしておきたい

という見え透いた意図があったことは容易に想像がついた

正直どちらでもよかった

しかし、学校側の謀略に乗る気はさらさらなかったため、理系のコースに行くことにした

無論、勉強などはしなかった

する気も起きなかった


これはオレが文系のコースに行こうが変わりはないことだったが

2018/01/12

75

電子音で構成された規則正しきノイズ

ベースやドラムによって繰り出される骨の髄まで突き刺さる重低音

ギターによって創り出されるディストーションで極限まで歪められた残虐リフ

あらゆる負の感情が込められた悲しくも暴力的なヴォーカル

オレの心の支えだ

恍惚だ

うはは

なんで

なんで、もっと早く

オレの元に来てくれなかった

もう遅いんだよ

オレにはそもそも才能がない


オレは敷かれたレールに乗って生きていかざるを得ないのさ

2018/01/11

74

おまえはいいおんなだ

おまえはかわいい

おまえのえがおはあいらしい

おまえはおれをきぶんよくさせるためにつねにうそをついていたな

おまえはそれがおれへのおもいやりだとかんちがいしていたな

おまえはすでにまちがいをおかしていたことにきづいていなかった

おまえはおれとのかんけいをじぞくさせたがっていたな

おれはおまえとのかんけいをしゅうりょうさせたかった

おれはおまえがうすっぺらだということにきづいていた

おれにはおまえのそこがすでにみえていた

おれはおまえにあきあきしていた

おまえはいいおんなだ

おまえはかわいい

おまえのえがおはあいらしい


それはあくまでもせけんいっぱんてきなかんてんでのはなしだ

2018/01/10

73

オレのクラス担任は数学の教師でもあった

確か大学を出て、すぐに着任したようだった

残念ながら世間知らずのお嬢様な感は否めなかった

オレたちのような連中をまともに相手できるとは到底思えなかった

案の定、数学は授業が平常進行したことは1回もない

唯一の救いは性的な危害を加えられることが全くなかった

ということだ

彼らは既にオトナだったし、テメエの身はテメエで守らなければならない境遇だったから、世間知らずなお嬢様には興味を感じなかった


ということかもしれないが

2018/01/09

72

何年か経って耳にした話だが

当時の国語教師が永眠したとのこと

元々、耳に持病があるらしかった

爆弾はオレが在籍中に1度爆発した

原因はストレスから来ているらしかった

無論、オレはその直接要因ではないはずだが

基本的に無駄に正義感ぶっている人間で、綺麗事を言う頻度も高かった

小中学生のころはさぞかしいじめられていたのだろうことは容易に想像できた

残念ながらあの中学に在籍する連中は、オレも含めてそんな人間が上手く扱えるようないい子ちゃんではない

アンタはいつからあの中学に勤務しているか知らないが


オレたちの代は色々な意味でアンタのキャパシティ以上だったということだ

2018/01/08

71

なあ

オレはわかってんだよ

アンタ、オレの内申削ったんだろ?

ほかの連中、特に私立で内申がある程度以上ないと推薦が通らない連中に振ったんだろ?

確かにオレはそれほど推薦云々には興味を示さなかったよ

でもよ

オレだって推薦受けるって言ったはずだぜ?

それなのに

オレは数字が足りなかった

だが、ほかの連中は受かってた

感謝してくれよな

本来ならオレの数字になるはずのものがおまえらに振り分けられた結果なんだからな

しかし、アンタもひどいよな

これでオレには猜疑心という予想以上に重い傷が出来ちまった

これはまた違った形で報いを受けることになるぜ?

アンタ、近いうちに結婚するらしいじゃないか?


オレの気持ちを踏みにじっておいて、幸せいっぱいの結婚生活を送ろうなんて虫が良すぎじゃないか?