オレの配属先は「品質管理室」というところだった
工場で製造・精製されたものの最終チェックやその途中の工程が問題なく機能しているかを成分分析する部署だった
オレはケイコとは違う仕事をしていたが、実際の作業等は同じ室内で行うことが多かった
無論、オレから話しかけることはなかったが、ケイコにとってオレは今まで接したことのないタイプだっただけに物珍しかったのだろう
気が付くとケイコから話しかけられることやスキンシップをされることが多かった
イヤではなかったが、即座にオレの中のオトコが反応するほどの何かは感じなかった
最終的には退職する前日にお互いの中に入り合ってしまったが…
そこから何かが始まることはなかった
始めようとも思わなかったが…