どうやらオレは中小企業やベンチャー企業のような、在籍人数の少ない組織には向かないようだ
責任の所在や権限に関する諸々などが曖昧なことが多く、動きづらさを感じる…
そして、何よりも不可解なのが、在籍者全員がほぼ同じ方向を向いている感じがする、ということだった
何かの宗教団体にいるような錯覚を覚え、不気味だった
確かにオレは常に少数派だったし、どこかに属するということもほとんどなかった
そのため、大企業のような在籍人数の多い組織ではなく、上記のようなところの方が向いていると考えていたが、どうやら違ったようだ
加えてオレは、必要以上に組織への忠誠を強要されたりすることが大キライだった
理想は大企業の中の少人数体制の部署で、決まった時間内に決まった権限の中で好き勝手にやることだが、まだ派遣が存在していなかったご時世だったため、オレの要望は叶えられなかった
正社員かフリーターかしか道がない時代だった
何とも生き辛い時期だった
ふと腕を見た…
2~3年ぐらい前にガラスを割ったとき、手首についた傷がまだ残っていた…
なぜおまえらはあのままおれをあのよにいかせなかったんだ…
おれはこのよにみれんやしゅうちゃくするりゆうなどなかったんだ…
おれのめにはゆめやきぼうなどはうつっていないんだ…
ただひたすらにはいいろなけしき…
みわたすかぎりすなしかないだいち…
それがしろになるかくろになるかのちがい…
たのむよ…
おれをこれいじょうくるしめないでくれよ…
ただらくになりたいだけなんだ…