最初に就職した会社は地方の中小企業だった
勤務地兼生活地は三重県四日市市だったが、当時22歳だったオレにとっては退屈極まりない場所だった
四日市の夜10時は、東京の夜2時か3時ごろの閑散とした状況と同じになってしまう
そして、その場で繰り広げられる会話はほぼ100%地元トークだった
外様であるオレにはその手の話は全くわからない
無論、わかったところで進んで会話の輪に入ることもないが…
しかし、この会社はそれをすることを強要してくるという理解し難い社風だった
オレは昔からそれほど社交的な人間ではない
人間キライというのもあるが…
よって、言いようのない疎外感と居心地の悪さを感じざるを得なかった
何もかも放り出したくなる衝動を抑えるのが精一杯だった
オレの居場所はここにはないと直感的に思った