2017/11/01

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オレの通っていた中学は、1学年が30名ほどの小規模なところだった
その約半数は何らかの事情によって、親元で生活が出来ない連中だった

なぜこの歳でそのような境遇に陥っているかについて、聞くことは1回もなかった
聞く必要性がなかったということもあるが

彼らは既にオトナだった
そんじょそこらのカラダはオトナ、中身はコドモを具現化した連中とは明らかに違っていた

彼らは「てめえのことはてめえでなんとかしなければ生きていけない」という境遇だったのだから、当たりたり前といえば当たり前かもしれないが

何よりも彼らの持つ空気感の濃さが衝撃的だった

「生きる」ということがどういうことか、決して生半可なものではないということ

これを肌で感じた3年間でもあった

世間一般の学校と呼ばれる場で横行している仲良しこよしのごっこ遊びが一切なかったので、オレは非常に居心地がよかった

現に彼らは人間的には基本的に気のいい連中だったので、オレも肩肘張らずに接することが出来た

「人間は人それぞれ違うもの」


オレの価値観でもあるこの感覚は、中学時代に形成されたのは間違いないだろう