2017/10/13

029

「なんかさ…」

「ん?」

キウェインとルミは、ちょうど、男女のスキンシップ後に訪れる余韻に浸っているところだった

「オレらって……前にも会ってたっけ?」

「なんで?」

「上手く言えないけど…なんか、初めて会ったはずなのに、初めてじゃない気がするんだよな」

「ふ~ん…」

「…なわけ、ないか」

キウェインはルミを一瞥した
焦点は定まっていないようだったが、その視線は冷たく鋭かった
ほんの一瞬だったが、ルミに怯えの色が浮かんだ

「どうか、した?」

「いや、何でもないよ…」

ルミは咄嗟に平静を装ったようだったが、どことなく漂う不自然さまでは払拭できなかったようだった