2017/09/12

■71

小松が大学の講義室のような場所でスピーチをしている
収容可能人数は少なく見積もっても百人ぐらいの場所だ
席は映画館のようになっており、会場は満席だった
立ち見をしている人間もいるほどだった



「なぁ…」

「ん?」

「結局こうなっちまったな」

「うん…」

暗闇で大城と香織が話しているようだった

「俺はあれか?あいつの代わりってヤツか?」

「ううん。そんなことないよ…」

「まぁ、どっちでもいいけどよ」

「…そうだよね。そう思われちゃってもしょうがないよね…」

「てか、このタイミングだったら誰だってそう思うぜ」

「…うん。でもね」

「あ?」

「やっぱり、いいや…」

「あ、そう」

「…」

「ホントは言いたいんじゃね?」

「そんなことないよ」

「なんか強がってるように聞こえっけど?」

「そんなことないってば!」

「てか、ウソつくの下手だよな」

「ウソなんてついてないって!」

「はいはい」

「絶対話さないんだから」

「別にいいよ。聞く気もねぇし」

「ホント、やなヤツ…」

「んなこと知ってんだろ?今更言うなよ」

「ホント……」

「ん?」

「好き…」

お互いの唇を吸い合う音が聞こえ始める…
程なくして香織の喘ぎ声も混ざり始める…