2017/08/28

■56

お湯の入ったユニットバス内で俺は背後から香織の体を撫でていた
香織も嬉しそうに俺の手を握っていた
目の前に見える肌は白く透明感があり、薄いピンク色になっていた

これは生まれ持ったものだろうか?
それとも日々の努力の結果得たものだろうか?

「随分スベスベしてるね…」

「…そう、かな?特に何もしてないよ?」

「そうなんだ」

どうやら先天的なものだったようだ
いつまでも触っていたくなるような感触だった

「気持ち良さそうだね?」

「ああ…」

気が付いたら香織の背中に頬擦りをしていた

「…くすぐったいよ」

「どこが?」

「…全部」

「しょうがないだろ。こんなに触り心地いい肌してるなんて反則だぜ」

「フフフ…。なんかタカシ君カワイイ…」

「そうか?健全でいいだろ?」

「そうだね…」

我ながら何を口走っているのだろうか
どうやら完全に理性はどこかに行ってしまったようだ
しかし、それはそれで心地良かった
そもそも男女の関係に理性を持ち込むこと自体が馬鹿げているかもしれない