2017/08/25

■53

日差しは完全に夕方の色になっていた
香織は俺の上に跨っていた
激しい息遣いと共に体を上下に動かしていた

俺はカーテン越しの夕日に照らされる香織のお腹から胸までのボディラインを見ていた
かなり汗を掻いているようだったが、その濡れ具合がまた美しかった

香織の動きが止まり、体を重ね合わせてきた
熱かった
滴り落ちる汗が俺の顔にかかった。息遣いは深くなっていた

「キス…して…」

どうやら香織は性的に興奮してくると声が擦れる傾向にあるようだ

俺の目の前には香織の唇があった
厚ぼったくはないが、薄くもなく、程よい肉付きだった
今度は柔らかく口付けすることにした
香織はすぐさま舌を入れて来た

俺は敢えて舌と舌を絡めずに、香織の歯や歯茎を舐め回した
俺が舐め終わると、香織も同じように攻めて来た
くすぐったかったが、それと同時に気持ち良さもあった



ラブホテルの一室
室内の照明はお互いの顔色が青く光るような色だった
ワイシャツ姿の小松がベッドに腰掛けながら、タバコを吸っている

鳴り響いていたシャワーの音が止まり、真奈美がやってくる
体にバスタオルを巻き付けた状態で

「お待たせ~。君も行って来なよ」

小松はタバコの煙を吐き出しながら

「おせぇよ」

「ごめんてば~」

「わりいと思ってんなら…」

小松は立ち上がり、真奈美の体を覆っているバスタオルを剥ぎ取る

「やらせろよ」

真奈美の華奢ながらも瑞々しい肢体が露わになる

「エッチ~。こうなったら…」

小松に抱き付く真奈美

「犯しちゃうぞ~」

真奈美は小松のワイシャツを脱がしながら、口付けをする



カフェでくわえタバコの大城が足を組みながら本を読んでいる
本は『ネットワークビジネス最初の一年間』というものだった
テーブルにはキウイジュースと携帯電話が置かれていた
携帯電話が鳴る

「おう。久しぶりだな。今どこにいんだ?おお!マジか。俺も八王子にいんだ。ああ…。南口のルノアールだ。来るか?じゃあ、待ってるぜ」

電話を切る大城