2017/08/04

■32

携帯電話片手に電話をしている大城

「日曜は俺も行くよ。あともう一人最近俺のダウンになったヤツも連れてくからよ。お楽しみって感じかな。ああ…。またな」



小松は渋谷駅西口にある歩道橋を歩きながら、携帯電話を片手に電話をしていた
電話の主は香織だった

「おう。お疲れ。真奈美の件どうなった?」

『とりあえず今度日曜にセミナーがあるみたいだから、行って来るつもり』

「ああ。色々と勉強になるだろうから、いいんじゃない?」

『そうだね』

「で、俺に繋げてくれれば香織ちゃんのダウンが増えることになるしね」

『うん。そのときはよろしく』

「おう。じゃあ、またなんかあったら連絡してよ」

『うん。お疲れ』

香織との通話が終わるのと同時に電話が鳴る
携帯電話のサブディスプレイに『大城』と出ている

「もしもし」

『今平気か?』

「おう。大丈夫だ」

『あのさ。俺日曜に他ネット行ってくるわ』

「おお。そうか」

『なんか中野にあるデッカイところでやるみたいでさ。ダウンをごっそり作ってくるわ』

「そうだな。他ネットはセミナーよりもマケの方が効果あるから、会場にいるヤツら全員残らず俺に繋げてよ。俺が決めるからさ」

『ああ。そのつもりだぜ』

「明神さんも連れて行くの?」

『だな。色々と得るもんもあんだろうし、アイツにダウンを付けるって狙いもあるしな』

「まあ、あの人は色々見させた方がいいと思うしね。他ネットと比較することでより確信も深まるだろうし」

『まあな』

「そんな感じかな」

『そうだな』

「じゃあ、なんかあったらまた連絡してよ」

『ああ、じゃあな』

「どうやら、俺が月収一千万プレーヤーになるのも時間の問題だな…」