2017/07/30

■27

どうやら俺は気付いたら寝ていたようだった
とは言っても学生時代のときのように参考書を開いたまま机に突っ伏していたわけではない

しっかりと部屋に敷きっ放しにしている布団に入って寝ていた
間違っても机で寝ると後が大変なことになる
まず体中が痛くなるし、なにより怖いのが季節的に風邪を引く確率が限りなく100パーセントに近くなることだ

外は既に太陽に照らされて明るくなっていた
寝るときは常にカーテンを閉めているが、部屋も自然と明るくなってくる

季節的に空気が澄んでいる時期で眺めもいい
どうやら今日は雪化粧をした富士山が見える縁起のいい日のようだ
それだけで気分が晴れやかになるから不思議なものだ

布団の中から壁掛け時計を見る
長針は12のところにあるが、短針がなぜかいつも起きなければならない7のところではなく、11のところにあった

…どうやら寝坊してしまったようだ
きっと携帯電話の着信履歴に会社からの電話が何件か来ているだろうが、見る気にもならないし、折り返す気も起きなかった

こういうときは思い切って休んでしまった方がいい
体が休めと言っているに違いないからだ
現に目を開けるという作業が億劫で仕方がなかった

俺はもう少し寝ることにした
あと何時間寝ることになるかは全く予測出来ないが、とにかく寝たかった
後のことは目が完全に覚めてから考えればいいのだ

第一日本人は基本的に働きすぎなのだ
一説によるとアメリカとほぼ同じぐらいの労働時間にも関わらず収入はアメリカよりも少ないのだ

とにかく今の俺に必要なのは休息だ