2017/07/17

■14

大城はコーラを飲みながら電話を架けている
テーブルにはパスタが入っていたと思われる空の皿が2つ置かれている

『もしもし』

「おお、俺だ。大城だ」

『最近やたら電話が多いな。どうした?』

「お前さ。声かける知り合いっている?」

『そうだなぁ。仕事場の人間は正直声かける気にならん連中ばっかだし、学校行ってたときはロクに友達作りして来なかったからなぁ。そう言われるといないかもな』

「なるほどな。じゃあ、そんなお前にすげえツールを教えてやるよ」

『珍しいな。どういう風の吹き回しだ?』

「お前が稼げるようにって、ただそれだけだ」

『へえ…。そりゃありがたい話だな』

「ぜってえ信じてねえだろ?」

『いや、そんなことはないさ』

「まあ、いいや。お前パソコン持ってたよな?」

『ああ』

「Eメールアドレス持ってる?」

『あるぜ』

「それを教えてくれれば、俺が使ってる必殺のツールに招待出来るぜ」

『ああ、SNSってヤツか?』

「そうそう」

『確かに人脈広がりそうだな』

「だろ?俺の言った意味が理解出来たろ?」

『まあな』

「じゃあ、あとで招待メール送っとくからよ。楽しみにしててくれ」

『出会い系とかじゃないだろうな?』

「んなわけねえだろ。出会い系のサクラやる時間は俺にはねえよ」

『わかった。よろしく』

「おう。あ、あと明日はアルタの裏に花屋があるから、そこで待ち合わせしようぜ」

『ああ』

「じゃあ、またな」

残ったコーラを飲み干し、セブンスターに火を付けて煙を吐き出す大城