午前7時、仕事場の最寄駅でもある新宿に到着
東口方面はゴミゴミしてるので、西口方面に行くことにした
確か地下のタクシー乗り場がある場所を通って行くと、いくつか雰囲気のいいカフェがあったはずだ
でも、こんな時間に営業しているのだろうか?
携帯電話が鳴る
大城だった
「もしもし」
『おお…。起きてたのか?』
「ああ。なぜか早く起きちまったから、これからセレブな朝飯でも食おうかと思ってたとこさ」
『そうか…』
「寝起きか?」
『ああ…。俺は太陽の光に弱いもんでな…』
「で、どうした?」
『メールあった件だけどよ、実は小松さんは色々なノウハウを持ってる人でさ。うまくいくコツとかをセミナー形式で教えてんだ。とりあえずそれに来てくれ』
「へえ…。それっていくらするんだ?」
『高くねえ。普通そういうノウハウ的なものだと1万とかすることが多いけど、小松さんは1回1000円でやってくれる』
「いつだ?」
『とりあえず明後日だ。時間は夜8時からで、場所は新宿だ』
「わかった」
『しかし、早いな…。もう振り込むとは』
「こういうのは早い方がいいんだろ?」
『まあな…』
「じゃあ、またな。これから仕事だろ?」
『ああ…。じゃあ、そういうことで』
まさかこの歳で学校の勉強のようなことをまたやるとは思わなかったが、どちらがためになるかは言うまでもない