2017/06/19

omen II

勢いよく流れる水の音。
重装備状態のまま、全身を痙攣させながら、トイレで蹲っているサヤ。

はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……

どうしよう…
できた、よね、きっと…

「サヤ、帰ったよ」

驚いて、口元を手で隠して振り返るサヤ。

「サヤ、どうした?こんなとこで…」

無表情なヨシキ。
サヤは怯えたようにヨシキを見つめている。

「なぁ、まさか…。もしかして、まさか、なのか?」

ヨシキは無表情なままだったが、声には責めるようなニュアンスが含まれていた。
サヤはヨシキを見つめるばかりだったが、目には涙が浮かび始めていた。

「どうなんだ!!答えろ!!」

唇を震わせながら俯くサヤ。
涙が一滴、また一滴とこぼれ落ちていく。

「あ、あ…、ああ…、あーーーーーーーーーー!!!!!!」

そのまま飛び出していくヨシキ。

叫び声が、徐々に小さくなりながら、辺りに響き渡る。