2017/04/02

Slight difference

サヤは今日も重装備で、日課となっている散歩をしていた。
目の前に広がる光景は、いつもと同じ、薄闇と黒靄に覆われたものだった。
人工知能の産物たちは、今日も、不平も不満も言わずに、与えられた任務を忠実にこなしていた。

…今日はいないのかな。

昨日リュウスケがいたはずの場所には、半袖姿の、ヨシキとほぼ同じ身長の痩せた男がいる。

その男はスマートフォンの画面から目を離すことはなく、周りの様子は全く見ていないようだった。

歩きながら一瞥するサヤ。

男は無反応だった。