2017/01/19

Submerged in extreme heat

気温は35℃だった。
日によっては40℃を超えることも珍しくなく、ごく稀に30℃を下回ることがあるような状況だった。

世界規模でエネルギー源として燃やされ続けてきた化石燃料から発生する粒子状物質が、太陽の熱を吸収することでもたらす温室効果だった。

時刻はちょうど10時になった。
行き交う人の流れが疎らになり始める頃でもあった。

サヤがやってくる。
防毒マスクをつけ、肌の露出は皆無で、白とピンクが基調の、全身にヒラヒラした装飾がふんだんに使われた装いだった。

その姿を一瞥するリュウスケ。
ほぼ同じタイミングでサヤも視線を向ける。



スマートフォンに視線を移すリュウスケ。
サヤも視線を外し、そのまま通り過ぎていくが、ちょうど2時間ほど前にロボットがいた場所で立ち止まる。

それとなく様子を観察しているリュウスケ。

しばし立ち止まっていたが、そのまま歩き去っていくサヤ。

リュウスケは、その姿が見えなくなってから、スマートフォンに視線を移す。