2017/12/08

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風が吹いていた

強くはないが、弱くはない

もちろん、優しくはなかった

オレは黄緑の草原にいた

草は風に靡いていた

オレの髪も風に靡いていた

飛ばされることはなかったが、立っているのがやっとなほどの強さだった

ギャーギャーと鳴く鳥の鳴き声が聞こえる

鳴き声の数から言って1羽ではないだろう

おそらくオレの頭上でとぐろを巻くように飛んでいるのだろう

風が止んだ

鳥共の鳴き声がいっせいに近付いてくる

オレは自らの意識が途切れるのを感じた


だが、自分が冷たい場所にいる、という感覚だけはあった

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