2017/11/16

18

辺りは古めかしい洋館が立ち並ぶ場所

既に日は落ちており、目の前に広がるのは漆黒の闇

人の気配は全く感じられない

そもそも生物の吐息が感じられない無機質な空間だった

オレはどこか遠くに来てしまったようだ

後ろは袋小路

壁は高い

前に進むしかなさそうだ

選択肢はいつだって少ない

「この世には無限の可能性が広がる」

この言葉がオレを苦しめる

洋館の周りは高い壁に覆われている

素手で登ることは出来ない

景色は見渡す限り同じ

オレは歩を進めているつもりだったが、果たしてそれは正しいのだろうか

景色は見渡す限り同じ

袋小路が見える

壁は高い

既視感だろうか?

オレはこの場所に見覚えがあった

ふと人の気配を感じたので振り返った

膝をつき、そのまま倒れる人影

既に事切れているようで、体は冷たかった

そして、夥しい数の生傷

いずれも傷口は深かった

しかし、どことなく見覚えのある人物だった


なぜなら、それはほかならぬオレ自身だったからだ

0 件のコメント:

コメントを投稿