2017/10/24

039

キウェインは、両手を広げ、目は閉じたまま宙を仰いでいた
口元には、何かを達観したような笑みが浮かんでいた

ルミの手に握られていた短刀の、小刻みな震えが止まった
ルミの目は、ガラス玉のように無機質なままだった

漆黒の闇
等間隔で設置された街灯
辺りは、静寂に包まれていた

ルミは短刀を両手持ちし、切先をキウェインに向けた
目には涙が溢れていた


そのままキウェイン目掛けて突進していくルミ

2人の間に、邪魔となるものは何もなかった

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