2017/08/22

■50

小松はまだ東急スクエアの入り口付近で電話をしていた

「おう。俺だ」

『どうかしたか?』

大城の声が漏れてくる

「なあ、俺の一生のお願いを聞いてくれ」

『急にどうした?らしくねぇな』

「明神さんの連絡先教えてくれ」

『まだ疑ってんのか?』

「いや、間違いねえ。さっき電話しても繋がらなかったし、そのちょっと前に電話したときも声が、なんていうかこれからヤリますみたいな声だったんだよ」

『考えすぎじゃねぇか?』

「とにかく頼むよ」

『てかなんでそんなに必死になってんだ?香織ちゃんのグループからの売上げが上がらなくなるっつっても、お前だったらすぐにほかのグループを伸ばして売上げ上げたり出来るだろ?』

「いや、そういうことじゃないんだよ」

『じゃあ、どういうことだよ?なんか隠してねぇか?』

「んなことどうでもいいじゃん。マジで頼むよ」

『わりいが俺は力になれねぇよ。俺の性格は知ってんだろ?じゃあな』

電話が切れる音

「おい!」

電話を架け直すが、呼び出し音が響くばかりだった

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