2017/06/19

omen II

勢いよく流れる水の音。
重装備状態のまま、全身を痙攣させながら、トイレで蹲っているサヤ。

はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……

どうしよう…
できた、よね、きっと…

「サヤ、帰ったよ」

驚いて、口元を手で隠して振り返るサヤ。

「サヤ、どうした?こんなとこで…」

無表情なヨシキ。
サヤは怯えたようにヨシキを見つめている。

「なぁ、まさか…。もしかして、まさか、なのか?」

ヨシキは無表情なままだったが、声には責めるようなニュアンスが含まれていた。
サヤはヨシキを見つめるばかりだったが、目には涙が浮かび始めていた。

「どうなんだ!!答えろ!!」

唇を震わせながら俯くサヤ。
涙が一滴、また一滴とこぼれ落ちていく。

「あ、あ…、ああ…、あーーーーーーーーーー!!!!!!」

そのまま飛び出していくヨシキ。

叫び声が、徐々に小さくなりながら、辺りに響き渡る。

4 件のコメント:

  1. まぁ、こんな世界では産まれてきても悲惨な人生が待ってるだけだと思いますが。
    そう言えば最近、手相見の占い師さんに聞くと、最近の子はみんな生命線が短いそうです。
    将来は人の寿命が短くなる…思い当たる事がたくさんありますよね~(笑)

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    1. そうなんですよねぇ
      でも、サヤは堕胎を望んでないかと

      しかし、夫であるヨシキはサヤに子供ができることを望んでないわけで
      いわば、子供ができるまでの過程は気持ちいいけれど、実際にできるのは遠慮したい、っていうことなわけで(汗)

      まぁ、困った感じですが、しかし、飛び出しちゃいましたが、どこ行ったのやら

      おや、そうですか
      生命線がですか…

      そういえば、自分の生命線は、特に後天的なものが現れると言われる右手がちょっと変わってます。

      どういうわけか、半分ぐらいで2つに分かれてます

      おそらく、人生の折り返し地点に差し掛かった時に、ある重要な選択をすることがあって、どれを選ぶかでその後の生き方が変わってくるんでしょうね

      あと、全体的に自分の手相は、親指側の手のひらには細かい横線が多くて、小指側は生命線に向かってく斜め線が結構あります

      で、その斜め線は生命線の2つに分かれる辺りで交わってます

      なんか良くないことが起こる前触れなんですかねぇ(汗)

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  2. サヤもついに身ごもってしまいましたね。
    二人が望んだ事ならいいですが、
    読む限りそういう訳でもないようですしね(><)
    この結果からどうなるのか気になるところですね。

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    1. ちなみに、この小説は次回で終わろうと思います

      ええ、自分が、こんな腐った世界だけど自分たちは希望を持って生きて行く、みたいなことを書くわけがないですw

      まぁ、哲学的な観点で言うなら受動的ニヒリズムですし、神はいない・むしろ俺が殺した、的な感じになるかと

      いずれにしても、次回は6月中に書ければ、って思ってます

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