2017/05/17

Melting IV

薄闇に浮かぶ、一糸纏わぬ仰向け状態のサヤ。
微動だにせず、目は固く閉じられている。

絶え間なく降り続く黒い雨。
まだ原型を留めていたが、蒸気を発しているサヤ。

その様子をひたすら見ている、完全防護状態のヨシキ。



「!?」

驚いたように振り返るヨシキ。
肩に乗せられた手は、既に白骨化していた。

顔立ちがヨシキやサヤとよく似た人物。
かろうじて原型は留めているものの、体の大半は白骨化していた。

声にならない叫びをあげ、肩に乗せられた手を払いのけようとするヨシキ。
想定以上の力だったせいか、それは叶わなかった。

白骨化を早めながら迫ってくる顔。



目を見張り、飛び起きるヨシキ。
横には、何事もなかったかのように寝息をたてているサヤ。

荒く、肩で息をしているヨシキ。

4 件のコメント:

  1. 怪談かと思ったら、いずれはそうなる…と言う夢だったんですね。
    まぁ、その世界ならばやがて悪夢は形をまとって現実化しそうですが。
    滅びゆく希望の無い世界は、案外現代社会の現実だったりして(笑)

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    1. この手のホラー描写は、処女作の「それぞれの事情」以来ですねw

      そうですねぇ
      夢の現実化はノーコメントですw

      ええ、この世界は近未来っていう設定ではありますが、案外現代とそれほどかけ離れてないと思います

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  2. 何事かと思いきや、夢だったんですね。
    確かにこんな夢を見たら、
    それは飛び起きてしまいますよね(><)
    それにしても、なんでこんな夢を見たんでしょうね?
    ヨシキの心情が夢という形で現れていたりして|・ω・`)

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    1. ええ、夢オチですw
      処女作以来に書いてみました

      これまであまり夢オチな描写を書かなかったのは、気分が乗らなかったっていうのもありますが、多用すると、ああまたか的な感じになるのを防ぐ意味合いもあったりします

      そうですねぇ

      今回の小説は、無意味な描写は限りなくないに等しい、っていうのがヒントですねw

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