2017/03/27

Time of obligation IV


汗に濡れたヨシキとサヤが抱き合い、激しく、何度も上下を入れ替え合っている。



はあ…、はあ…、はあ…、はあ…、はあ…。

フフ…。
やっぱり、喜んでくれた…。

顔を左に向けるサヤ。
仰向けの状態で、目を閉じて荒く息をしているヨシキ。

はあ……、はあ……。

いつもより疲れちゃってるんだね…。
激しかったもんね…。

でも…。

サヤの手がヨシキの下半身を弄り始める。
それに反応するように、腹の辺りが動く。

フフ…、でもすぐに元気になっちゃったね…。
じゃあ…。

ゆっくりと目を開け、顔を起こすヨシキ。
上目遣いのサヤと目が合う。

「あ!ちょ…。あ……」

顔を倒し、両手で覆うヨシキ。
サヤの頭が規則正しく上下し始める。

口で愛撫する音。



ヨシキ、すっごい元気…。
でも、このままだとすぐ逝っちゃいそう。
ちょ、あんま動かないで。
歯が当たっちゃう…。

ヨシキは声にならない呻きをあげており、両手はサヤの頭を撫でている。

フフ…。
そろそろかな…。

口で愛撫する音が止まり、ヨシキの上に跨るサヤ。

「な、サヤ…。んなことされたら…。あ…」

サヤは目を閉じ、体を一定のリズムで上下し始める。
胸の膨らみも呼応するように動き始める。

ヨシキの耐えるような表情。
両手は、胸の膨らみを鷲掴みし、潰しては整形するを繰り返している。

濡れた女体は仰け反り、より不規則な動きをし始める。



「あ…、い…、い…、い!」

耐えきれなくなったような表情のヨシキ。
同じタイミングで、サヤの体も痙攣し始める。

はあ……、はあ……、はあ……、はあ……、はあ……。
ヨシキ、いっぱい、出たね…。
フフ……。

そのまま脱力したように体を預けていくサヤ。



荒い息遣いがひたすら反響し続けている。

2017/03/26

Time of force of habit IV

壁に掛けられた時計は10時になっている。
床に投げ出されたスマートフォンは無音状態。

固く閉じられていたリュウスケの目がうっすらと開いていく。

「…」

室温は34℃。
これまで止まっていた冷房が動き始める。

リュウスケの目がゆっくりと閉じていく。

2017/03/16

Time of obligation III

「ただいま」

ドアが開き、ヨシキが入ってくる。
防毒マスクは、その存在を否定されるかのように取り外される。

一糸まとわぬ状態にエプロンだけをつけたサヤがやってくる。
エプロンの横から見える曲線美と汗に濡れた艶やかな肌。

ヨシキの表情がいやらしく崩れていく。
サヤの瞳は呼応するように黒目の割合が増え、口元には安堵したような微笑が浮かぶ。

2017/03/12

In the train

電車内は、空気清浄機が回っており酸素が絶え間なく送り込まれるようになっていたが、防毒マスクを外している人間とそうでない人間との割合がほぼ半々だった。

ヨシキは防毒マスクを外すことはなかった。

この未曾有の大気汚染に見舞われるようになったのは1年ほど前だった。
無論兆候はそれ以前から出ており、サヤは2〜3年ほど前から、日によって咳の回数や過呼吸が増えるようになった。

車内の人間は疎らだった。
この1年間、寿命を全うして亡くなる者以外に、大気汚染で命を落とす者、自ら命を絶つ者が激増し、人口は半減に等しい状態だった。

現時点では電車の本数や路線数は以前と変わらなかったが、この状態が長くなるようなら、いずれは半減することになるだろう。

2017/03/05

Time of force of habit III

壁に掛けられた時計はちょうど6時半になっている。
床に投げ出されたスマートフォンからは、笑い声と無駄に高揚感のある話し声がひたすら漏れてくる。

リュウスケは仰向けになっており、眠ってしまったのか、目は固く閉じられていた。

室温は31〜32℃の間を行ったり来たりしていたが、これまで問題なく稼働していた冷房が止まってしまう。

2017/03/02

To the road home II

18時半。
事務所を後にするヨシキ。
珍しく残務がそれほどなかったため、多少早い終業だった。

自宅は、電車で30分圏内にある3LDKのマンションだった。
ルミとの間に家族が増えることを想定し、2年前に住み始めた。

「…」

スマートフォンを操作しているヨシキ。
画面にはメッセージを送信するアプリが起動しており、「これから帰るよ。夜メシ買って帰るのでよろしく」と表示されていた。

街灯の明かりは靄で滲んでいた。
かろうじて道や建物の輪郭は見えたが、日光が差さない時間帯のため、街灯の明かり以外はとにかく黒かった。