2016/12/24

●17

「そ…、それで…」

リオの背中は強く圧迫されたままだった

「…」

 リオは多少顔を歪めたものの、アッシェンの背中を優しく抱き、撫で続けた

「ボクは死んだ…。正確に言うと、肉体が、死んだ、んだ…」



「…ねぇ、1つ聞いてもいい?」

「…」

「だとしたら、あの場所…、えっと」

「森だったのが、焼き払われた、ような?」

「うん。そこにあった変な建物から出てきたよね?」

「…あれは、カナミの意識、だと思う。ボクは、既に肉体が死んでるから…」

「…そうだね。きっと、そうだね…」



「あの、ダークグレーな場所も、同じだと思う…」

「うん…、そう思う…」



「じゃあ、カナミを剣で刺したのは?」

「ボクじゃない…。ボクじゃないんだ…」

「!!」

アッシェンの指が、リオの背中が軋むほど食い込んでいた
リオの指もアッシェンの背中に食い込んだ



辺りにはアッシェンの嗚咽が反響していた