2016/12/04

●6

漆黒の水面に規則正しく波紋ができ、消えていった
雨は一定のペースで降り続いており、辺りは薄闇に包まれていた

「…」

リオはゆっくりと、しっかり大地を踏みしめるように歩いていた
濡れて重くなった髪から、額や頬を伝って顎から、水滴が止まることなく滴り落ち続けていた

降り注ぐ無数の水の塊、漆黒の水たまり、静かに響く雨音

●5

水面に一滴の水滴が落ち、緩やかに波紋が広がっていった

「…アッシェ、ン…」

リオの瞳には、薄暗くなった、ひたすら続く大きな水たまりと黒い煤に覆われた大地が映っていた

水面に次々と水滴が落ちてきた
辺りは水煙こそ出ていなかったが、降り注ぐ水の塊が無数見えた

「…会いたいよ」

リオはゆっくりと、起き上がり、歩き出した