2016/11/27

●9

大きな水たまりに、限りなく黒に近い灰色の空と、その細い切れ目から差し込む、プラチナ色の日光が映っていた

辺りには、降り続いていた雨を物語るように、似たような大きさの水たまりがいくつもできていた
水面に映る情景は、無風なためか整然としていた

2つの手が、引き離すことができないほど固く結ばれていた

リオは、ゆっくりと、うっすらと目を開けていった
やはり赤い景観はなく、血の涙も流れていなかった

アッシェンは眠っていた
聞こえてくる寝息から、眠りは深そうだった



リオはアッシェンを一瞥し、微笑を浮かべながら目を閉じた

雲の切れ目が大きくなってきたのか、差し込む日光の帯も太くなっていた