2016/11/06

▼12

見えるのは黒のみ
最初から光が存在していなかったかのような空間

ミナは、右腕の自由が利くことに気付いたようだった
カナミは、姿を消していた

「どうやら、我の出番のようだな」


ベヒーモスが現れた

「…な、なんだよ、それ。なんでアンタみたいなのがいるわけ?んなの聞いてないし」

「さぁな。我は自らの役目を果たしに来た。ただそれだけだ」

「…ボクを殺すってこと?ムリだよ。その巨体じゃボクの動きについてこれるわけが、う!?」

ベヒーモスの角がミナの体を突き抜けていた

「バ、バカな…」

「フッ。愚かな」

ベヒーモスはミナをそのまま投げ飛ばした

「さて、我も本来の場所に戻るとしよう」

ベヒーモスは、周りの黒と同化するように消えた

ミナは、どこか1点を凝視するような眼差しをしていた
しかし、眼球は微動だにしなかった

そして、2度と動き出すことはなかった