2016/11/05

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ミナの右腕がカナミの体を貫通した
カナミは、膝をつき、頭を垂れる

これまで無表情だったミナに、一瞬だが、「してやったり」の表情が浮かんだ
あとは右腕を引き抜くだけだった

「ん?」

ミナの右腕がカナミの体から抜けることはなかった
カナミの両腕は、ミナの右腕を掴んでいなかった
ただ、力が抜けたようになっているだけだった

ミナの足元には、漆黒の闇が発生していた

「フフフ。どういうつもりだい?キミはまだ生きてるのかい?」

その問いかけに答える者は誰もいなかった
漆黒の闇が、ミナを覆い尽くした