2016/10/25

▼97

カナミは目を開けた

いつの間にか目を閉じていたようだった
あまりに光が眩しかったせいだろう

そこは砂漠だった
見渡す限り砂しかなかった
日差しは恐ろしく強く、陽炎が立ち昇っていた

キミハドウシタイ?



ワタシハドウシタイ?

ソンナコト、カンガエタコトモナカッタ…

砂の中から体長10mほどの化物が姿を現した
サンドクローラーだ

直訳すると「砂漠のイモムシ」となるが、その外見はイモムシとはほど遠かった
どちらかと言えば、巨大な地縛霊に近かった

カナミは全く気付いていないようだった
サンドクローラーがちょうど背後にいるにも関わらず…

キミハ、ドウシタイ?
ワタシハ、ドウシタイ?

10mの巨体がカナミに圧し掛かってきた
カナミの周りには影が出来ていた





ワタシハ…

影は見る見るうちに大きくなっていった
カナミが押し潰されるのは、もはや時間の問題だった