2016/12/20

●13

辺りにはリオの荒い息遣いが響いていた
アッシェンの顔が左を向いたまま戻ってこなかった
両脚を押さえている手の力も、心なしか弱まっているようだった

「…」

アッシェンの異変に気付いたのか、リオも平手打ちをした右手をゆっくりと下ろした

「…そろそろかな」

「!!」

アッシェンは顔を元に戻すと同時に、リオの両腕を磔にするように掴んだ

「あ…」

閉じられていたリオの両脚は、アッシェンの両腿に、M字型に開脚させられていた

「フフフ…。そんなにボクが欲しかったのかい?」

リオは激しく首を横に振った
その他満足に動かせる箇所は両手首ぐらいだった
アッシェンがちょうど両手首の下辺りを押さえていたからだった

「じゃあ、なんでこんなに締め付けるのかなぁ?それに…」

「いや…」

リオは顔を明後日の方向に逸らした

アッシェンはニヤニヤしていた
顔は、何度も平手打ちを浴びていたにも関わらず、傷はおろか腫れすらなかった

0 件のコメント:

コメントを投稿